2024年より新NISAが始動し、投資による資産形成に大きな盛り上がりをみせています。
そんななか、重大な悩みを抱えている方が。。。
始めたいけど出費が多くて、
投資に回すお金がない。
投資をするにはお金が必要です。お金があれば投資ができます。
せっかくのチャンスを逃す訳にはいきません。
ならば、どこかにお金がないか一緒に探してみましょう。
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お金を探すって、どこを探す?
以外なところにお金が眠っているかもしれません。順番に探していきましょう。
住宅ローンを繰上げ返済しようとしていません?
持ち家の方は変動金利住宅ローンを組んでいる方が多いと思いますが、よく聞くのが
住宅ローンを繰上げ返済して
家計の負担を減らしたい
繰上げ返済をすることでローンの返済期間が短縮され、家計の負担が減るのは確かです。
ただこれから投資を始めようという方にとってはどうでしょう。
現在の住宅ローンの変動金利は最安値が0.3%より低くなってます(2024年1月時点)。安いですね~。
今後金利が上がるかもしれないと言われているので、もう少し上の0.5%くらいで考えてみましょう。
NISAを活用してインデックス投資を行い、それから得られる実現可能な利回りを5%とします。
①100万円の繰上げ返済で浮く年間負担額
100万円 ✖ 0.005 = 5千円
②その年間5千円を、利回り5%のインデックス投資で得るのに必要な投資資金は
5000円 ÷ 0.05 = 10万円
繰上げ返済で負担が減る金額5千円は、代わりに投資を10万円することで手に入ります。(注:実際の金額とは多少のズレがあります)
ここで注目したいのは手元に残る資産額です。
①では負債として処理したため100万円が無くなりますが、②だと10万円は資産として残っています。
つまりお財布からの出費は、①では-100万円、②では0円となります。
でも変動金利だから、いつ金利が上昇するかもしれないから早めに返した方が良いじゃないの?
確かにその意見もあります。ただ繰上げ返済しようとした100万円を投資に回した場合はどうなるでしょう。
両者の損益分岐点は、投資利回りと利率が同じになる場合で、つまり住宅ローンの変動金利が5%まで上昇したときです。
ですがこのローン変動金利が5%になったとしても、先ほども説明したように投資であれば手元に100万円が残り出費は0円です。
金利はいつ上がるのか、またそれ以前に本当に上がるかどうかも分かりません。未来は誰にも予測できません。
であれば資金を貯め、もしものときはその資金で対応するという選択肢もあります。
『もしも』が無ければとてもラッキーで、元手の資金と増えたお金はそのまま別のことに利用できます。
これはあくまで1つの例として取り上げているので、ご自身の生活スタイルに合わせて参考にしてみて下さい。
借金と聞くと悪いイメージを想像するかもしれませんが、ローンは『お金』だけでなく同時に『時間』も手にできるまさに魔法です。お金を稼ぐ時間が短縮されたからです。
更に低金利での借りられるということは、『お金』と『時間』をタダ同然で手に入れたことになります。
この魔法を早めに解くのか、それともずっと魔法をかけておくのかは、その人の魔法の使い方にかかってきます。
不要な保険に加入していません?
ご自身がどんな保険に加入しているのか、ついつい忘れがちになります。
でもその保険は本当に必要でしょうか。
保険についていろいろ調べてみると、『本当に必要な保険』として次の3つが挙げられます。
- 生命保険
- 火災保険
- 自動車保険
日本国民は国民皆保険制度が充実しているため、3つの保険以外は無くてもそれほど困りません。
また将来の資金として貯蓄型保険に加入している方もいますが、この保険は定期貯金よりは利回りが良いですが、お金を貯めるには効率が良くありません。
なぜなら初めに納めた掛金の多くは手数料として引かれ、残ったお金で運用をスタートするからです。
でも今解約すると、解約払い戻し金は元本割れして損しちゃう
利回りの低い保険を何10年も保有した結果、得られた利益には税金が掛けられます。
であるなら損失を出してでも今解約して、非課税のNISAで投資した方が効率的かもしれません。
また、もしドル建ての保険に加入しているなら、円安ドル高の今がチャンスです。保険の整理を検討してみてはいかがでしょうか。
必要以上に貯金していません?
いざってときのために、銀行口座にたくさん貯金してませんか。
銀行に入れておくと、利子が低く過ぎてお金の価値は下がるばかりです。
現金は、『不測の事態』のときの生活防衛資金分あれば良いとされ、一般的にはお給料の3~6カ月分と言われています。
以下の記事でも詳しく説明していますので、参考にしてみて下さい。
物価上昇で減る貯金の価値|リスク対策と資産形成の基礎知識あと職場で『財形』をやっていませんか。
『財形』は使用目的により様々な利点があり、資産形成に役立ちます。ただ掛金にかかる利率が低い貯金であり、その条件を満たした場合にのみ、わずかに増えた利子に対して非課税が適用される制度です。
銀行口座預金に充分な生活防衛資金がある場合は、緊急時にすぐ利用しずらい財形を見直すことも検討する余地があるかもしれません。
もしかして現金で買い物していません?
日々の買い物や毎月の電気・ガスの固定費などを現金や現金引落しで払っていませんか。
その支払いをクレジットカード払いにすれば、全額にポイントが付きます。
還元率1%のクレジットカードで年間の生活費100万円を支払ったとすると、1万円分のポイントがもらえます。
カードや利用方法によっては、還元率3~10%というものも。
また最近では、ポイントを1点1円としてそのまま投資商品を購入することができます。
カード利用がまだの方は、ご自身の生活に合わせたカード払いを始めてみてはいかがでしょう。
どこかに仕舞い込んだポイントがありません?
クレジットカードとは別に、商品を買うとポイントがつくシステムがあります。種類も豊富で様々です。
ポイントを付けて貯まっているままで、全く利用していないものってないですか。
ポイントによっては別のポイントに変換して、その変換したポイントがそのまま現金として使えるものもあります。
ふるさと納税やiDeCoを活用してますか?
ふるさと納税で特産品を満喫するのも良いのですが、日用品なども返礼品としてもらえるため、日々の出費を抑えることができます。
またiDeCoは投資を行う制度ですが、その毎月の掛け金分に対する税金が免除されるため、実質その分、自分のお金が増えます。
別の記事でも解説していますので、参考にしてみて下さい。
お金を使う順番はあってます?
お給料でそのままスマホゲームに課金したり、はたまた宝くじなどを購入したりしていませんか。
貰ったお給料は一旦、NISAで投資信託などの投資商品を購入してから、その増えたお金でそれらを購入するというのはどうでしょう。
つまりお金を使う順番を入れ替えてみてはどうでしょうか。
節約を進めている訳ではありません。好きなものにお金を使うことは大切なことです。
ただその使うタイミングの前に、『資産運用』を追加してみませんかという提案です。
お宝が埋もれてませんか?
昔集めてた何かのコレクションなどありませんか。
また使わなくなった本、装飾品、ゲーム機などはありませんか。
不用品の中には今でも価値があったり、価値が上がってる品が埋もれているかもしれないので、お宝探ししてみましょう。
奨学金って利用してます?
大学生になるお子さんに、奨学金制度を利用していますか。
奨学金制度はお金を借りて学費等を補うものですが、その金利は無利子もあれば、利子があるものでもかなり低く、住宅ローンと同レベルの待遇です。(詳しくは「おっさんずログ」「JASSO 奨学金の貸与利率」をご参考)
子供に借金を背負わせたくない
社会人で借金貧乏になるのは
かわいそう
確かに親の一存で借金を背負わすのは、子供に申し訳ないです。
なので次のようにお子さんに迫ってみてはどうでしょう。
奨学金受けて借金するか、寝た切りの親の面倒みるのかどっち?
半分冗談ですが、半分本気です。親の介護はそれほど深刻な問題です。
親の介護は子供達に金銭面だけでなく、時間や体力、精神面に多くの負担を与えます。
学費は大金です。もしその浮いたお金を運用すれば、将来、自分達の介護費用として補える可能性があります。
なので『借金と介護』についてお子さん達と話しあってみるのも1つの手です。
もし奨学金を選択し、子供達が社会人になって返済に苦しんでいたら、そのときは仕送りで援助するというのも1つの手です。
仕送り額は年間110万円を超えなければ贈与税を課されることはありません。
贈与税はお金を受け取った側に課される税金です。年間110万円までなら税金は0円です。
お子さんが2人いる場合、それぞれに110万円を渡しても税金は0円です。
受取った奨学金を直接、投資など本来の目的とは違うものに使用することは詐欺行為になりますので、ご注意下さい。
お金を借りることが「悪」というイメージを持たれることもありますが、そんなことは無く、とても利用価値があります。
借入はお金だけでは無く、同時に時間も得られます。
本来ならそのお金は、働いて稼ぐ時間が必要ですが、その時間までが得られたのと同じです。
『お金』と『時間』を同時に手に入れば最強の武器となります。
さらにそれがほぼ無利子となれば、利用しない手はありません。検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
お金は見つかったでしょうか。
私個人、欲しいものを我慢して節約し、生活水準を下げてまでお金を貯めるという生活は苦手です。
お金をむやみやたらに使いはしませんが、欲しいものを買い、やりたいことにお金を使い、人生を楽しむことはとても大切です。
この記事でいろいろ提案しましたが、まとめると次の3つとなります。
- お金を使う方向(ルート)を変える
- お金の配分を変える
- お金を使うタイミング(時間)を変える
目的は今の生活水準を変えることなく、お金をみつけることです。
ただしこのままでは、単にお金の使う方向が変わるだけ、配置が変わるだけ、支払うタイミングが変わるだけでお金は増えていきません。
もう1つとても重要な要素を新たに足す必要があります。それが『資産運用』という要素です。
この重要な要素が1つ加わるだけで『お金』✕『時間』がもの凄い威力を発揮します。
もしうまくお金が見つかったら、最強の武器で次のステップへと進んでいきましょう。