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新NISA時代のインデックス投資入門|世界の投資家が選ぶ資産形成の最適解

人生には「もっと早くに気付いておけば良かった」と感じることが様々あります。

その中でも、米国で生まれたインデックス投資は、多くの人の注目を集めている投資手法です。

2024年からスタートした新NISA制度において、資産形成の中心的な役割を担うインデックス投資は、政府も推奨する投資方法として広く認知されています。

インデックス投資は

100%確実な投資法なの?!

『投資は大損するギャンブルで危険』という不安をお持ちの方も多いでしょう。インデックス投資にも次のようなリスクが存在します。

  • 元本保証ではなく、マイナスとなる可能性がある
  • 過去に一時的に資産が半分(損益率-50%)になるケースも発生
  • 選ぶ商品によって運用実績に差が出る

結論を言うと100%確実に利益が出る投資商品ではありません。

そもそも、投資においてリスクが無い商品は存在しません。もし『必ず儲かる』と紹介されているなら、まずは詐欺を疑いましょう。

これらリスクを受け入れた上でも、インデックス投資は優れた商品です。過去の実績から次のようなメリットが挙げられます。

  • 長期に渡り、右肩上がりに価格が上昇している
  • 長期(10年以上)で運用すれば、資産がゼロになる確率は少ない
  • SNSでも話題であるため優良商品がすぐにわかる
  • 売買などの運用の手間が少なく、初心者にも扱いやすい

世の中には様々な投資方法がある中で、学習して個人に合ったものを選ぶことが大切ですが、それでもまずはインデックス投資!というように、その安定性と扱いやすさから、多くの人にとって有効な投資手法となります。

インデックス投資は将来の資産形成に留まらず、人生をも変えるキッカケの1つになるかもしれません。

ここではその優れた特徴について、わかりやすく具体的に解説していきます。

簡単なおさらいですが、投資信託とは、「全米」や「全世界」などのあるテーマに沿った複数銘柄の株式や債券を、1つのパッケージにまとめた詰合せパックの金融商品です。

投資信託を購入して、その価格が上がれば利益が出る投資手法です。

『インデックス投資信託』は投資信託の1つで、運用方法の違いで区分された投資商品を指します。

『インデックス投資信託』を活用した運用手法を、一般的に『インデックス投資』と呼びます。

詳細は以下の記事でも紹介していますので、参考にして下さい。

インデックス投資とは|野菜農家に例えてわかる個別株との違いと特徴

米国株式S&P500というインデックス投資信託を例に紹介すると、

過去30年といえばリーマンショックなど数々の大暴落がありました。

そんななか、年ごとでみれば増減はあるものの、長期運用では安定しており、平均利回り約9%を叩き出しています。(引用:TradeThatSwing

売買を繰返すことなく長期保有のため、投資初心者でも簡単に運用ができます。

利回り9%というと、一括購入した投資商品が8年で2倍になるということです。

つまり投資信託を100万円一括購入してほうっておくと、8年後には200万円になる計算です。

みんながみんな資産が増えるんじゃなく、一部の人だけじゃないの?

そう思われるかもしれませんが、一部でなく、その商品を買った全員がその利回りで増えます

投資信託なんて

簡単に買えないのでは?

今はすごく便利になり窓口などに行かず、パソコンでポチっとクリックするだけで簡単に購入できます。

商品を探し出すのが

大変なんじゃないの?

インデックス投資信託の商品は何千本とあり、その中には利回りが優秀とは言えない商品もあります。

ですがその何千本を全て調べる必要はなく、既にSNS等で話題となっている優良な商品10点くらいの中から選ぶだけです

利回り9%って、

今までが良かっただけでは?

おっしゃる通り、今後も平均9%の利回りが続くかと言われれると分かりません。

国内外の優良証券会社が今後の見通しを様々に予想していますが、はっきり言えることは未来は誰にも分かりません

今後利回りがもの凄く下がるかもしれませんし、逆に天井を突き抜けて上がるかもしれません。

分かっていることは、複数の大暴落をくぐり抜けた過去30年の利回りが9%だという事実だけです。

せっかく利益を得ても、

税金で取られるんじゃない?

その通りです。通常は利益に対して20%の税金が取られます。

ですがNISAやiDeCoなどの制度を活用すると、税金は0(ゼロ)円となり、利益の全額が自分のものとなります

『安定している』というのは全ての商品に言えるのではなく、米国株式などの特定の商品になります。

『安定』の理由は、米国の人口は年々増加し、過去100年以上の歴史で経済は右肩上がりに成長しているためです。

また米国の株式市場は国内だけでなく国外の企業も多く含み、その活動の場も世界に広がっているため、米国株式を複数保有することはつまり世界に分散投資していることになります。

この右肩上がりの成長”と”世界への分散投資”が鍵で、これを満たすインデックス投資信託を購入することで、より安定した利回りを得られます。

米国は他国に比べ国内情勢が安定し、世界から信頼を得ている点も経済の安定に繋がっています。
「米国の信頼は地に落ちた」などネットで見ることがありますが、やはり米国の経済の強さは健在です。

また投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットもインデックス投資について、

長期でみれば、どの投資家よりもよい結果を残せるもの」と発言しています。

投資をやっていない人からすれば「誰それ?」となるかもしれませんが、投資を続けていれば必ず出てくる米国で最も有名な投資家さんです。

前半に説明した内容でも充分驚きですが、まだまだ優れた点があります。

  • 投資信託の中でも手数料が非常に安い
  • 分散投資した商品が最低100円から買える
  • 1株単価が高い大企業にも投資できる
  • 日本だけでなく世界の商品を購入できる
  • 分配金再投資に設定でき複利効果が絶大
  • ドルなどに替えず円で購入できる

たくさんあるので、特に重要な2点について詳しく解説します。

投資信託であれば、大企業の株式を含んだ商品を最低100円から購入できます。

では投資信託ではなく、個人で直接株式を買うとどうなるでしょう。

日本では株式の最小購入単位は100株単位米国では1株単位での購入となります。

最近では一部の証券会社で、日本株を1株単位で購入できるようになりました。

日本でいうと例えばトヨタ自動車であれば株価約3000円とすると、購入単位は100株なので30万円から購入できます。

一方、米国であれば有名どころのGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の株価約100~250ドルなので、日本円で1株単位を1万4千~3万5千円から購入できます。(1ドル=140円換算)

購入価格3万5千円ならまだしも、30万円となると大金です

それでもまだトヨタ自動車の株式は買える方で、更に株価が高い企業は他にもゴロゴロと存在します。

日本や世界の株式市場を引っ張る大企業に投資したいと思っても、個人の資金力ではなかなか関わることもできません

それを可能にしてくれるのがインデックス投資信託です。

有名大企業への投資に、資金100円から関わることができるのです。

分配金とは、運用で得られた利益を投資家に分配する現金を指します。

投資信託では、その分配金を投資家に支払わず、自動で再投資する『分配金再投資』という設定があります。

分配金を受け取れる商品もありますが、『分配金再投資』の良さは次の3つです。

  1. 税金が引かれず、その分も運用に回る
  2. 増えた分配金も含め、複利で運用される
  3. 自分で購入する手間が省ける

なんと言っても優れている点は、①と②です。

お金を受け取らないため税金が引かれず、引かれなかった税金分も追加され、その全ての資金に利回りが発生していきます。

つまり『資金とその利息の両方に、更なる利息がつく』という複利の効果を最大限に発揮できるのです。

複利で長期運用すれば、資産は放物線を描き増えてくれます。

皆さんご存じのアインシュタインも「複利は人類最大の発明」という名言を残しているくらいです。

「複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」という名言。数学が得意なのは分かりますが、なぜ投資に関係しそうな名言を残したのでしょう。アインシュタインもかつてバブルの流れに乗せられ大金を投資し、大損した苦い経験があるそうです。天才でも未来を予見することは難しいんですね。
ただ諸説ありますが、実は、この言葉をアインシュタインが言ったという記録は残っていないそうです。

一部内容がカブりますが、購入や運用面でも次のような手軽さがあります。

  • 初心者でも投資に参加できる
  • 窓口に行かずネットで簡単に購入できる
  • 商品豊富だが優秀な商品は有名で選びやすい
  • Youtube動画が多数あり情報を入手しやすい
  • 毎日/毎月の自動積立設定ができる

私自身の投資歴は5年とまだまだ浅く大きな事は言えませんが、知る限りでは、これほどお手軽で、ある程度の利回りが得られる投資商品を知りません。

もちろんあればやってみたいです。

他の投資は、景況感を調べたり資金を多く必要としたり売買のタイミングを計ったりとかなりの労力が必要です。

その分リターンが大きいものも存在しますが、『リターンが大きい=リスクも大きい』のでリスク管理が大変です。

ベテランの投資家でも、色々寄り道をして結局インデックス投資に落ち着いたという方が少なからずおられます。

インデックス投資の良さは、『利回りの良さ』『安定性』『お手軽』です。

インデックス投資はその名の通り『投資』であるため、もちろんリスクが存在します。

資金が大きくマイナスになることもあります。

しかし一時的にマイナスになることがあっても、長期でみれば平均利回り9%以上を達成している商品が存在するというのが過去の実績です。

株式のように売り買いするような手間はありませんし、一度設定すれば自動で購入してくれるので『ほったらかし』です。

高利回りの定期預金のような錯覚にさえ陥ってしまいます。

惚れ込み過ぎには

ご注意ください

そう疑ってしまうくらい驚きであり、最強であり、投資の最適解かもしれません。

このインデックス投資を発明したのは、バンガード社のジョン・ボーグル氏ですが、ホンっと「あんたは偉い!」