節約をしたり、副収入の方法を考えたりと、少しでも自由になるお金を増やしたいという方は多いのではないでしょうか。
であれば、やっておきたい3つの制度に、ふるさと納税、iDeCo、新NISAがあります。
今回はその1つ、『新NISA』について解説したいと思います。
また別の記事にて残りの2つも紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
新NISAについて話を持ち掛けると、よくこんなことを聞きます。
お金に困ってないからやらない。
NISAに回すお金が無いし、
投資は怖いからやらない。
その通りで無理してやる必要はありません。
ただ余裕資金があるなら、将来、資産を増やせる制度ですので、やった方が良い制度だと思います。
筆者も過去に『投資はギャンブルで危険』と思っていました。
ですが投資についてリスクなどを調べていくうちに思いました。
『事故をするのが怖いから、車を運転しない』と言っているようなもんだと。
つまり内容を少し理解して商品を選び、上手に運用すれば、リスクはあるものの拒絶するほどのものではなく、結果、得るものが非常に大きいということです。
なかでも新NISAは税金免除額が非常に大きく、『やらない選択肢は無い』というくらい必須の制度です。
新NISAについて要点を簡単に整理しましたので、今から新NISAを始めたいという方や、もう一度内容を整理したいという方は参考にしていって下さい。
金融庁が解説している下記のサイトも、合わせてご覧下さい。
目次 閉じる
新NISAってどんな制度
おすすめの理由
2024年から新しく始まるNISA。旧NISAも優れた制度でしたが、今年から強烈にパワーアップしました。
新旧の違いは説明を省きますが、その良さはズバリ
1人あたり総投資額1800万円を無期限で運用でき、
その利益に税金が掛かからず、いつでも引き出せる。
通常、投資で得た利益には20%の税金が課せられます。
つまり普通は10万円稼いだら2万円の税金が取られますが、これがNISAの場合、税金が免除され10万円まるまる手元に入るのです。
『2万円』? たいしたこと無いなと思われるかもしれませんが、もし『1800万円を運用した利益が』と考えるとかなりのものです。
凄さは伝わったでしょうか。では、もう少し要点のみに絞って説明します。
新NISAの仕組み
NISAの仕組みを簡単に言えば、投資をする制度です。
そして『つみたて投資枠』と『成長投資枠』の2つの投資枠が存在します。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
買える商品 | 金融庁が厳選した投資信託 | 金融庁が厳選した投資信託 に加え 上場株式、投資信託、ETFなど |
購入方法 | 毎月積立 | 一括、毎月積立 |
年間上限 | 120万円 | 240万円 |
『枠(わく)』と言っても敷居は低く、投資商品を買うときにチェックボックスのどちらにチェックを入れるか程度のものです。
今から始めようという方であれば、おそらく金融庁厳選の投資信託から選択する人が多いと思いますので、どちらの枠を選んでも構いません。
この2枠を単純に表現すれば『攻め』と『守り』です。
『攻め』は成長投資枠、『守り』はつみたて投資枠です。
成長投資枠で購入できる「上場株式」は初心者向きではなく難易度やリスクは高めです。また一括投資は購入のタイミングが重要です。
一方、つみたて投資枠は『厳選投資信託』と『積立』という点で、リスクが抑制されており、深く考えずに運用できる初心者向きの投資枠となっています。
またこの制度のもう1つ良いところは、成長投資枠をつみたて投資枠と同じように利用できる点です。
メリット、デメリット
つみたて投資枠と成長投資枠で少し仕組みが異なりますが、2つに共通する部分を挙げていきます。
- 金融庁が厳選した投資信託から選択可
- 運用利益が非課税
- 少額(最低100円)から投資可能な商品もある
- リスク低減に配慮されており投資初心者でも扱いやすい
- 成長投資枠は投資経験者向き
- 元本保証ではなく、マイナスもあり得る
- 節税メリットは売却するときのみ
- 海外商品は売却時に外国税がかかる
- 対象年齢が18歳以上
またクレジットカード等を利用した購入でポイントがゲットできます。是非、活用しましょう。
新NISAを利用しよう
NISAを利用するまでの簡単な流れ
NISAで投資商品を買うまでの流れをざっと説明すると、
- 運用する金融機関を選ぶ (おすすめはSBI証券、楽天カード所持なら楽天証券も)
- 金融機関に申し込みを行う。ネットでやれば、すぐに開設できます。
- 開設完了の連絡が届いたら、証券会社に資金を入金する。
- 商品を選択する。
- 購入までの手続きの途中で必ず、「NISA(積立枠)」「NISA(投資枠)」を選択する。
- 最後に購入し、あとはほったらかしで運用。
少し手間かもしれませんが1回やれば終わりです。
ちょこっとコツ
商品選びでは、元本保証型の商品の購入はおすすめしません。
理由は、元本保証タイプは貯金しているのとそれほど変わらず利回りが低く、インフレに実質の資産が目減りする可能性があるからです。
おすすめは株式や債券を含んだ投資信託です。
投資信託は、株式を個々に購入する場合に比べ、すでに分散投資されているためリスクを軽減する効果が大きい商品です。
投資初心者でも、とても扱いやすい商品です。
なお投資信託であれば、『つみたて投資枠』、『成長投資枠』のどちらでも購入できます。
- インデックス投資信託(アクティブ投資ではないもの)を選ぶ
- 信託報酬が低い商品(0.3%未満)を選ぶ
- 米国株式(”S&P500″、”全米株”)か、全世界株式(”オールカントリ”、”先進国”)という名称が入った商品を選ぶ
- 引出すのはどうしても必要なときのみで、基本は売らずに長期で運用する
『信託報酬』とは投資信託を購入した場合に必要な1年間の運用手数料です。
また『信託報酬』に『隠れコスト』を足したものを『実質コスト』と言い、これが全手数料です。
商品の安さはこの『実質コスト』で判断されます。
ネット検索すれば、新NISAを分かりやすく説明した動画がたくさん出てきます。
おすすめ商品はほぼ似通っているので、そちらも参考にして下さい。
知っておいた方が良い注意点
ここに注意
- 投資信託はリスク低減と複利の最大限活用のためにも、長期運用を心掛けましょう。
- 損失が出たからといって、すぐに売らないように注意しましょう。
- お金が勝手に働いてくれ、寝て起きたら増えてます。
- 無理は禁物、余裕資金で投資しましょう。
まとめ
投資は無知で始めると痛い目に会いますが、リスクを理解すれば、それほど恐れるものではありません。
また何が起こるかなんて予想することはできないので、深く考えないことです。
インデックス投資信託を購入する前提で言えば、要するに次の事さえ決めれば良いです。
- 購入する商品を決める
- 無理のない範囲で投資金額を決める
- 購入のタイミングを決める(毎日か毎月か)
これらを1度 自動設定にしておけば、あとは寝て待つだけ『ほったらかし』です。
寝ている間もお金が働いてくれ、寝ている間にお金が増えていきます。
大事なのは「売らない」ことです。減ったからと慌てず、淡々と買い続けましょう。