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相続を見直した豊かな未来設計|親から子供への新しい資産継承のカタチ

子供のために財産を残したい—これは多くの親の願いです。

でも、相続のタイミングが遅すぎたり、税金で目減りしたりすることも少なくありません。そもそも、子供へ遺産を残すことが最善の方法なのでしょうか。

この記事では、老後を向かえる前の資産活用と子供への資産移転まで、お金との向き合い方を見直します。

単にお金を残すのではなく、充実した自分の人生と、本当の意味で子供の幸せを考える—そんな新しい視点をお届けします。

子供の継承するために貯めたお金は、子供に渡すタイミングが遅かったり、渡す方法をミスしたりで、結局税金を引かれた後に渡してしまう可能性があります。

せっかく働いた賃金や、それをもとにリスクを取って投資で増やした資産を、その利益だけでなく元本の部分まで税金にもっていかれるのはもったいないことです。

ここでは遺産として残すのではなく、自分で使うことを提案していきます。

2000万円問題などで、老後のためにお金を貯めとかなければいけない!と使命のように囁かれています。

でも実際は年金などもあり、また高齢になればなるほど趣味などに使用するお金が減り、金余りが発生する可能性があります。

せっかく稼いで貯めたお金ですが、余って人生を終えると、家族に譲り渡す場合でも相続税として税金がひかれます。

老後を不安に考え過ぎて、実際に使用する金額以上の資産を貯めてしまうケースも少なくありません。

また老後に寝た切りとなることで、子供に迷惑をかけたくないという思いから、同じように過剰に資産を積むこともあります。

このような「もしかして」のためにお金を準備する場合は、介護保険など保険でまかなう方法があります。

将来の不安に駆られて必要以上にお金を貯めないことも、老後の資産形成を考える上で重要な課題の1つです。

よく言うのが「定年したら旅行に行こう」や「定年して時間ができたら新しいことに挑戦しよう」という計画です。

そしていざ老後を迎えると、一緒に旅行に付き合ってくれる家族や友人がいなかったり、新しいことをやるにも体力がついていかないなんてことも考えられます。

車で出掛けるにも長距離運転が不安や、公共交通機関を利用するにも大きな荷物を持っての移動が大変、また歩くのは疲れるなど不便を感じます。

若い時には何の問題もなく出来ていたことが、年を増すごとに簡単ではなくなっていきます。

その分、せっかく貯めて使おうと思っていたお金も、思ったほど使えないということが起こりかねません。

いざお金を使おうとしても、意外と使う機会を失っていたり、思い通りにチャレンジできなかったりで、結局それほどお金を使わない可能性があります。

ビル・パーキンス著書「DIE WITH ZERO」には、「人生で一番大切な仕事は『思い出づくり』」と綴られています。また「人生の最後に残るのは思い出」ともあります。

確かにお金を使わなくても、良い思い出は作れます。

ただ人生の最後に余ったお金を、本当だったら若いときに使っていたら、もっと印象に残る大きな経験ができていたはずです。その後の人生を変えていたかもしれません。

なんとなく、あのときこうしていれば・・・という後悔は誰にしもあるはずです。

せっかく頑張って働いて稼いだお金を使わず、税金にとられていくのはもったいないことです。

日本人は貯める力はありますが、お金を使う力には乏しい国民です。

今すぐにでも、自分のためにお金を使う力について見直していくべきです。

よく自分が死ぬときに残す遺産は葬式代だけで良いと言うアドバイスもあります。

下手に遺すと、相続争いで家族が不仲になり、時には裁判沙汰にも発展します。

私の身内でも裁判に

発展しました (-_-;)

いろんな意味でも遺産はシンプルな方が良いと言えるのかもしれません。

将来、自分の資産を子供へどう渡すかという課題があります。

でもその前に、お金を貰えれば人は本当に幸せになれるのでしょうか。

自分の人生を振り返って、もしお金が貰えていればどうなったか考えればわかると思います。答えは

お金があれば幸せになれます!

なれるでしょ

なれますよね。やっぱり

お金がある分、やはり幸せになれます。ただ永遠ではなく、お金があるときだけです。

幼い子供はとても素直です。お金を与えれば喜びます。自分がほしいものが買えるからです。

でも本当に幸せなのは、お金をもらった行為ではなく、欲しい物が手に入るという経験です。

お金はそのためのアイテムでしかありません。

子供は嬉しい経験や思い出によって幸せを感じます。これは大人になっても同じです。

子供にお金を渡すのであれば、遺産ではなく生前が良いです。もっと言うと「今」必要です。

相続税がどうこうではなく、単純に今 欲しいからです。

皆さんも「今お金があったら・・・」と一度は考えたことがあると思いますが、そうなんです『今』欲しいのです

お金があれば旅行に行けたり、勉強したり、新しいことに挑戦したりできます。

遺産として貰っても遅いとは言いませんが、より有効にお金を使用するなら『今』がベストです。

お金はチャンスを与えてくれます。

ただそれと引き換えにお金に関する大事なプロセスをすっ飛ばしてしまいます。

それはお金を手に入れるため、探したり、悩んだり、選択したり、努力する能力です。

親が子供にお金をあげる行為では、ほとんどの場合にこれらの経験をせず、欲しいものが手に入ります。

ただそれもお金があるときの一瞬で、お金がなくなれば終わりです。

何を買おうか探したり、悩んだり、

選んだりするけどね~

人は働くことで経験を積みながら稼ぎます。

働くことでお金を手に入れ、貯めることで必要なときの資金にしたり、非常事態に備えます。

稼ぐ力、貯める力がとても大事ですが、さらに持続的に余裕資金を確保するには、投資など増やす力が必要になってきます。いわゆる金融の知識(金融リテラシー)です。

継続的に資産を増やし、豊かな生活を送るためにも、これらの力をバランス良く発揮することが重要です。

言い換えればそれらを習得さえすれば、遺産に頼る必要がなくなるかもしれません。

相続税の手続きが嫌で、遺産を

拒否するってことも考えられます

子供に金融の知識を伝えることも大切ですし、子供と一緒にさらに知識を深めることも重要です。

遺産を残すことが子供にとって必ず必要かどうかを、もう少し違う視点から考える必要があるかもしれません。

せっかく築いた資産は、より良い人生のために活用することが大切です。

自分のために

  • 人生の早い段階でお金を使うことで、予想以上の価値が生まれます
  • 新しい経験や挑戦が、人生をより豊かな方向へ導く可能性があります

子供のために

  • 単にお金を残すのではなく、最善の活用方法を一緒に考えることが大切です
  • 金融知識や資産管理の知恵を共に学び、共有することで、より良い親子関係が築けます

人生の成果として貯めた資産を眺めることも楽しいですが、それを自分や大切な人のために有効活用できたという達成感は、またひと味違う満足を与えてくれるでしょう。

大切なのは、お金を「残す」ことではなく、人生を豊かにするために「活かす」こと。その視点で資産との付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。

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