新NISAが様々なところで取り上げられ、話題となっています。
しかし、どの投資商品を買おうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私も以前は何を買おうか凄く悩まされました。しかし今はもう、その悩みは解消されました。
なぜなら新NISAという強力な武器が登場したからです。新NISAのお陰で、悩む必要が無くなったのです。
どの商品を選ぶかはズバリ! 手数料が安くて、利回りが良いインデックス投資信託を買いましょう。

全然ズバリじゃないし
この記事では新NISAによってなぜ悩む必要がなくなったのか、その理由を説明します。
注意として「何も考えずに何でも買えば良い!」と言っているわけではありません。悩むばかりに時間を掛けず、NISAを活用すれば金額的な負担なくチャレンジできますよという主旨です。
考え方の1例として捉えてください。
なおインデックス投資信託を詳しく知りたい方は、次の記事で解説しているので参考にしてみて下さい。
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悩まず買おう!その理由
利回りと安さで選ぶ
投資信託を選ぶときの根拠は、だいたい次の2つに大別されるのではないでしょうか。
- 運用利回りや手数料の安さ
- 構成銘柄の成長期待、投資対象国の経済見通しや人口増加、注目産業、金利動向など
①と②はどちらも証券会社のホームページや、ネット上で色々調べられます。
ただ大きな違いがあり、①は過去や現在の『実績』であるのに対し、②は実績やその他の情報を考慮して導き出した今後の期待値であり『未来予想』が大部分です。
ですが、はっきり言いますと「未来を予想できたら超天才!」、いくら考えたって凡人が未来を言い当てることはできません。

当てたことあるんですけど

お見事!
たまに株で勝ち続ける人がいますが、その影には時間を掛けて集めた大量のデータと多くの経験が存在します。
凡人には到底マネできません。
であるなら、ズバリ②の『未来予想』はやめましょう。(楽しむ程度ならOK)
凡人なら凡人らしく『実績』と『勘』で買いましょう。

失敗する確率が上がるでしょ
どうするの?
そうです。今までならこの方法は『悪』でした。
ただ、2024年から凡人にも新NISAという強い味方が現れました。
凡人の救世主 『新NISA』
新NISAがなぜ救世主なのかというと、「投資上限額が大きく、非課税期間が無期限」だからです。
以前の旧NISAでは以下の理由で売却しずらいという弱点がありました。
- 投資上限額が小さく、売却はほぼ枠を消失するのと同じ。
- 決まった期間後の利益には課税される。
今までの旧NISAだと、長期運用を主体とした制度であったため売却しずらく、場合によっては売却により税金が取られるため、失敗した商品でも泣く泣く保有することがありました。
しかし新NISAではこの弱点が無くなり、次のように無敵となったのです。
選んだ商品が失敗したと思ったら、売って買い直せば良い。

そう、売れば良いのです。
なので買う場合も考える時間は最小限にし、『利回り』と『手数料』を見て、「やっぱりS&P500!」や「バランスを考えてオールカントリ!」、「今後の日本に期待‼」と思ったものを買えば良いです。
また複数の商品が気になるなら、最低100円から購入できるので気になるものは全部買えば良いのです。買って研究しましょう。
新NISAでは、失敗を恐れず『やり直し』ができるのですから。
売る場合の注意事項
売る場合に注意する点が少しあります。
手数料やその他費用

「売れ!売れ!」と言ってるけど、
手数料とかは発生しないの?
誤解があるとマズいのですが、じゃんじゃん売れと言っている訳ではなく、適切に売ることで効率よく資産運用ができるかもという提案です。
注意しなければならないのは、投資信託には色々な費用が発生するということです。これは商品を保有するたびに発生します。
ではどんな費用が発生するのか見ていきましょう。
・購入手数料
・運用管理費(信託報酬や監査報酬)
・信託財産留保額
これらは購入者である私たちが支払う費用です。簡単に説明します。
>購入手数料
投資信託を購入するときに発生する費用です。
>運用管理費(信託報酬や監査報酬)
投資信託を保有中に発生する管理費用で、年率何%と決まめられた額が、保有財産から日割り計算で毎日差し引かれます。
>信託財産留保額
投資信託を解約(売却)するときに発生する費用です。
手数料具体例
代表的ないくつかのインデックス投資信託について、SBI証券や楽天証券の手数料は次のようになっています。
商品 | 購入手数料 | 運用管理費(信託報酬等) | 信託財産留保額 | |||
SBI証券 | 楽天証券 | SBI証券 | 楽天証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリ) | 0 | 0 | 0.05775% | 0.05775% | 0 | 0 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0 | 0 | 0.162% | 0.162% | 0 | 0 |
ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | 0 | 0 | 0.2035% | 0.2035% | 0 | 0 |
証券会社や商品によっても変わりますが、これを見て分かる通り人気のインデックス投信信託のほとんどで、購入時/売却時に発生する手数料は0円となっています。
手数料はとても低価格なので、それほど気にするレベルではありません。
年間投資枠を使い切る場合
年間投資枠360万円を使い切ろうと予定している方は、次に注意が必要です。
- 1年間の投資上限枠に達した後に売却すると、その年は追加購入できない。
- 売却してしまうと5年間で生涯投資枠1800万円へ到達できなくなる。
おそらくそのような方は、既に新NISAにも商品選びにも詳しいでしょうから、ここでは説明を省きます。
売却した枠が復活するのは、正確には新NISAを開始して最短で6年目からです。5年間で生涯投資枠1800万円を使い切りたい場合に、5年以内で売却すると上限1800万円に到達できなくなります。
5年間で生涯投資枠1800万円を目指す人は、売却時に次を考慮した方が良いです。
- 早い時期に売却するとその分運用期間を損失してしまうため、売却のタイミングは年の終わりの12月付近がベスト。
- 買い替えの売却を6年目までは我慢し、保有し続ける。
- 売却金額が120万円を超える場合は、『成長投資枠』から売却を始める。
- どうしても5年以内に売却する場合は、NISA枠に入らない余剰資金をとりあえず特定口座(課税口座)で運用する。
売却するときの理由
やはり基本的には長期運用が原則なので、失敗して買い替える以外の売却は行なわないことです。
①は本人の選択ミスと言えばミスですが、誰にでもよくある事ですし、学びにもなります。
素直に受け入れて、商品を見直しましょう。
②のように市場の景気が悪くなり、損失が出て怖くなり売る人が出てきます。

基本は売らずに長期運用
②はあなたの責任ではありません。責任は各国のお偉いさんに取ってもらいましょう。
なので商品の見直しも売却も全くする必要がありません。
商品を絞り込む方法
前段でお話ししましたが「失敗したらやり直す」、それでも良く、あまり深く考え過ぎないようにしましょう。
でもやはりインデックス投資信託だけでも何千本と商品があるので、選べと言っても簡単ではありません。
ですので、ある程度商品を絞り込む手順としては次の記事を参考にしてみて下さい。

あくまで参考なので、絞り込む途中で納得して購入するでも全然OKです。
なにせ新NISAは救世主ですから。
まとめ
凡人の味方である新NISAが救世主として誕生したため、投資が身近になり、やりやすくなりました。
お金の損得が関わってくるため、どうしても必死に考えてしまいますが、考えてもなかなか答えが出てこない問題はきっぱり捨てましょう。
なぜなら悩んでいる期間がもったいなく、その期間も早く投資運用に回した方が効率的だからです。
また購入した商品は日々気になり、値動きをモニターするようになるため、とても学びになります。
どんな投資のプロでも未来の市場動向を当てることはできません。また100%儲かる商品なんて存在しません。
人生と同じでダメだったらやり直せば良いのです。優秀な投資家でも、初めから全て上手くいった人などいないのです。
大きなケガをしないように、売り買いしながら知識を増やし、高みを目指していきましょう。
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